お金を借りるために必要なもの

金融機関からお金を借りるために必要なものは、おおむね次の6種類です。

▼金融機関からお金を借りるための必要書類
・ローンの申込書
・本人確認書類
・収入証明書類
・連帯保証人に関する書類(同意書など)
・担保に関する書類(登記簿謄本など)
・印鑑証明書
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このうち用意する上で非常にやっかいなのが「連帯保証人」や「担保」に関する書類の数々です。

たとえば、利用者の圧倒的多さからわたし達にとってもっとも馴染み深いといえる「住宅ローン」においては、住宅(あるいは住宅以外に借り手が持っている土地や建物)の抵当権を金融機関にわたして契約を組むケースが主流となっています。

そのため金融機関と契約する際には、「物件の売買契約書の写し」「物件の工事請負契約書の写し」「物件の土地登記事項証明書」「物件の間取り図や配置図」そのほか住宅(ないしその他の土地や建物)の情報が記されたもろもろの書類を用意しなければなりません。

これらの書類が1つでも欠けていると、ローンの審査が受けられなかったり、契約手続きを完了してもらえなかったりします。

住宅ローンのほかにも、自動車ローンや教育ローン、事業性融資のような目的別ローンを組むときには、その目的に応じた書類の数々が必要になります。

手っ取り早くお金を借りたいときに使えるキャッシング

必要書類がおおい目的別ローンに対して、借りたお金の使い道がフリーな「キャッシングローン」では必要書類はきわめてシンプルです。

キャッシングローンとは、日々の生活でお金に困ったときに、あらかじめ金融機関から与えられた限度額の範囲で自由にお金が借りられるタイプのローンのこと。

目的別ローンと異なり連帯保証人も担保もなしで契約できることから、必要書類はおおむね「本人確認書類」と「収入証明書類」のみとなっています。

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▼キャッシングローンの必要書類
・本人確認書類
・収入証明書類(条件による)

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なお、収入証明書類に関しては、金融機関が定める限度額よりも借り手の希望額が少ないときには提出を求められないケースもあります。

つまり、希望額が金融機関の基準を満たせば実質 本人確認書類のみで借りられるのがキャッシングローンなのです。

各金融期間のキャッシングローンにおける収入証明書類なしで借りられる条件
大手消費者金融カードローン 希望額が50万円以下のとき
あるいは他社借入総額と当社希望額との合計が100万円以下のとき
三菱東京UFJ銀行バンクイック 当社での希望額が50万円以下のとき
三井住友銀行カードローン
みずほ銀行カードローン
オリックス銀行カードローン
りそな銀行カードローン 原則、提出が必須
楽天銀行スーパーローン

提出書類が少ないキャッシングローンは、その分手続きにかかる時間が少ないため、目的別ローンと比べて審査の所要時間が短くなっています。

とりわけ審査対応が早いことで他社を凌駕する消費者金融のキャッシングローンにあたっては、公式で最短30分の審査時間をうたっており、実績からみても30分~60分程度で審査が完了される場合がほとんどです。

これらのことから、キャッシングローンはわずらわしい手続きを避けたい消費者や一刻も早く資金調達をしたい消費者にとって最適なお金の借り方となっています。

手軽に利用できる分キャッシングローンは金利が高い

提出書類が少ないため手軽に申し込みやすいキャッシングローンですが、だからといって安直に利用するのはいただけません。

なぜなら、手軽に利用できるキャッシングローンは手続きが長期化する目的別ローンよりも圧倒的に金利が高いからです。

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▼ローン別の金利相場
住宅ローン 1.0%前後
自動車ローン 2.0%~5.0%
教育ローン 1.81%~3.0%
銀行のキャッシングローン 14.0%前後
消費者金融のキャッシングローン 18.0%前後

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担保も保証人もなしで借り入れできるキャッシングローンは、手軽さゆえに金融機関にとっては借金を踏み倒されたときの損害が大きいローンです。

そのため、キャッシングローンの金利は目的別ローンのそれとは対象的に10.0%超えの高金利となっています。

50万円を30日間借りるとして、金利14.0%なら利息は約6,000円、金利18.0%なら約7,500円にもおよびます。

提出書類が少なく簡単に審査が受けられるキャッシングローンですが、金利面を考えると利用は「少額借り入れ」や「短期借り入れ」に限定したほうが安心です。

金融機関からお金を借りる際には、用途に応じてキャッシングローンと目的別ローンを賢く使い分けたいところですね。